M&Aアドバイザー|医療機関のM&A、譲渡、売却をお考えの皆様へ

M&Aアドバイザー

えむあんどえーあどばいざー

M&Aアドバイザー

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M&Aアドバイザーとは、承継やM&Aに関する助言と実務支援を行う専門家および事業者の総称です。クリニックの承継では、医院を譲り渡す側または引き継ぐ側に対して、進め方の設計、条件の検討、交渉の支援、契約や手続きの助言を行う立場にあたります。

この呼び方には、立ち位置の異なる二つの型が含まれます。一つは仲介型で、譲渡側と承継側の双方の間に立ち、双方の希望を調整して成約に導く形です。もう一つはファイナンシャル・アドバイザー型、略してFA型と呼ばれる形で、譲渡側か承継側のいずれか一方の代理人として、依頼者の利益を最大化することを目的に助言します。同じアドバイザーという言葉が使われていても、この違いによって受けられる助言の性質は大きく変わります。

医院の承継では、仲介型が多く用いられます。買い手候補が医師に限られるため母集団が小さく、まず相手を見つけること自体が難しいという事情があります。双方の間に立つ立場であれば、譲渡側と承継側の情報を両方持ち、条件が合う組み合わせを探しやすくなります。一方で、譲渡価格を最大化したい、あるいは特定の条件を強く通したいという場合には、一方の代理人として動くFA型のほうが目的に合います。規模の大きい医療法人の案件では、こちらが選ばれることもあります。

医療機関を扱うアドバイザーには、業種特有の知識が求められます。保険医療機関の指定が自動的には引き継がれず、廃止届と開設届、そして指定申請の日程が承継全体のスケジュールを左右すること。医療法人の類型によって出資持分の譲渡、基金拠出型における社員の入れ替え、事業譲渡といったスキームの選択が変わること。診療所の開設者が原則として医師でなければならないこと。これらを踏まえずに一般企業の手順を当てはめると、承継日に手続きが間に合わないという事態が生じます。

関わる専門家は、承継の局面によって変わります。財務や税務の評価、譲渡形態ごとの手取り額の試算については税理士や公認会計士が関与します。契約書の作成や表明保証、競業避止義務といった条項の検討には弁護士が関わります。就業規則や退職金、雇用の引継ぎについては社会保険労務士が担います。資金調達については金融機関が窓口になります。M&Aアドバイザーは、これらの専門家をつなぎ、全体の進行を管理する役割を担うことが多くあります。

依頼する際に確認しておきたいのは、どちらの立場で助言するのかという点です。双方の間に立つ立場であれば、自分の利益だけを主張してもらえるわけではありません。特に譲渡価格や引継ぎ条件のような、双方の利害が正面から対立する論点では、この違いが実際の助言に表れます。契約書を見て、自分がどの立場のアドバイザーと契約しているのかを把握しておく必要があります。

報酬の体系も確認事項です。成約時のみ支払う成功報酬型が中心ですが、着手金や月額の顧問料を併用する形もあります。成功報酬の算定にはレーマン方式が用いられることが多く、算定の基礎となる金額の定義や最低報酬額の設定によって支払額は変わります。中小企業のM&Aについては、国がガイドラインを定め、支援機関の登録制度を設けるなど、事業者の行動に一定の指針が示されています。

選ぶ際は、医療分野の実績と担当者の経験を確かめることをおすすめします。医院の承継は、価格の交渉よりも行政手続きと引継ぎの設計に時間がかかる取引です。診療圏の見方、患者基盤の評価、スタッフの雇用の扱いといった実務を経験している担当者かどうかで、進め方は大きく変わります。複数の事業者から話を聞き、立場と報酬と関与範囲を比較したうえで判断することが望まれます。
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